数学研究会の活動(10/9)

数学研究会の活動(10/9火曜日)

した。本当は37番教室(画像1)というところで行う予定でしたが、他の部活が使用したいとのことだったので、5A教室で活動を行いました。

 

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  (画像は37番教室) 

 

 本日解いた問題は、2007年の京都大学入試問題第4問。問題は、次の通りです。

ABCにおいて、∠Aの二等分線とこの三角形の外接円との交点でAと異なっている点をA’とする。同様に∠B, Cの二等分線とこの外接円との交点をそれぞれB’, C’とする。このとき3直線AA’, BB’, CC’は1点Hで交わり、この点Hは、三角形A’B’C’の垂心と一致することを証明せよ。(大問

4。(配点:35)

注意:この下に解答があります!

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(画像2:問題文)

 

 

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(画像3:部員の解答)

 

 

解答

ABC, ACBの二等分線の交点をDとする。

Dから各辺BC, CA, ABに下ろした垂線の足をそれぞれE, F, Gとする。

BDE≡△BDE(直角三角形において斜辺とその他1辺がそれぞれ等しいため)

同様に、△CDR≡△CDF

従って、DE=DG, DE=DF。よって、DG=DF
このことから、△ADG≡△ADF

従って、∠DAG=DAF

以上より、ADは∠BACの二等分線となる。

 (ここまでの証明は、三角形の各角度の二等分線が一点で交わることの証明。この点を内心という)

 

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BAA’=CAA’(=αとおく)

ABB’=CBB’(=βとおく)
ACC’=BCC’(=γとおく)

ABCの内角和=2(α+β+γ)=180°

よって、α+β+γ=90°。また、

BB’A’=BAA’=α(円周角の定理)

AA’B’ABB’=β(円周角の定理)

BB’C=BCC’=γ(円周角の定理)

よって、AA’B’C’との交点をPとおくと、△A’B’Pにおいて、

PA’B’+A’B’P=β+(α+γ)

                =90°
A’PB=90°となり、AA’B’C’

同様にして、BB’A’C’, CC’A’B’

以上より、Hは、△A’B’C’の垂心となる。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。これからも数学研究会の活動を投稿していきます。なお、来週から中間試験1週間前となりますので、2週間活動を休止します。