第2回『小学生に知ってほしい数学』:正の数・負の数
小学校では自然数・0・分数・小数を習ってきたと思います。今回は第1回でも話したように『負の数』について扱っていきます。
1. 正の数・負の数とは?
正の数・・・0より大きな数
負の数・・・0より小さな数
小学校まで扱われる数は0より大きい数と0でした。今回、それには当てはまらない数を考えるために0よりも大きな数を正の数と呼ぶことにします。正の数は数字の前に+(プラス)という記号をつけて表すこともあります。また、今までのようにプラスを書かなくても構いません。そして、第2回の扱うテーマである0よりの小さな数のことを負の数と呼びます。こちらは数の前に-(マイナス)をつけて表します。正の数とは違い、マイナスは省略できません。また、0は正の数・負の数どちらにも属しません。
例
正の数・・・+3, +1.5, +4/5など
負の数・・・-5, -0.5, -3/2など
2. 絶対値のお話
当たり前のことですが、0より3大きい数は+3、0より7大きい数は+7です。この考えは負の数にも当てはめることができます。0より3小さい数は-1、0より7小さい数は-7となります。このように、マイナスの数は0よりどのくらい小さいかを表します。+3と-3、+7と-7。これらは符号をとってしまえば同じ値になります。このとき、+3と-3は絶対値が等しいと言います。絶対値とは0(数直線の原点)からの距離のことを指します。
絶対値は方程式や関数(今後開設予定)の計算をするときに出てきます。(絶対値が出てくると計算が面倒くさくなります!) また登場したときに解説したいと思います。
(絶対値なんてどうでもよいと思ったあなた。私もそう思っていました。でもこれを知らないと解けない問題がいずれ出てきます。)
次回予告:第3回は文字式、第4回は有理数・無理数を扱おうと思います。
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